住友理工

 

健康経営の取り組み Health Management Initiatives

株主・投資家、取引先、従業員

健康経営の取り組み

当社は、住友理工グループ全ての従業員とその家族が心身ともに健康であることは「会社の健全で持続的な成長を支える経営基盤」であると考えており、2017年4月「住友理工グループ健康経営宣言」を定めました。
住友理工グループ 健康経営宣言
住友理工グループは社員の健康管理を重視し、「健康経営」の実現に向けた取り組みを推進します。本健康経営宣言に基づく、健康増進活動に取り組む社員への積極的な支援と、組織的な健康増進施策の推進により、社員の健康意識を高め、「社会から高く評価され、信頼されるとともに、社員が健康でいきいきと活躍できる」企業グループを目指します。

推進体制

経営トップを健康経営責任者とし、関連部署が一体となった全社活動として健康経営を推進します。

戦略マップ

健康投資により従業員の心身両面における健康状態の向上、生産性・エンゲージメントの向上を目指します。

健康KPI

健康増進の取り組み、従業員のヘルスリテラシー向上を通じて更なる企業成長に繋げます。

指標 項目 2025年度
目標

①アウトカム指標
従業員の健康状態や生産性等に関する
最終的な目標指標

生産性・
組織の活性度
プレゼンティーズム※1 80%
アブセンティーズム 疾病休業日数率(全体)※2 0.45%
アブセンティーズム 疾病休業日数率(メンタル)※2 0.27%
メンタル疾患における休職者率(一ヶ月以上休んだ者の割合) 1%未満
ワークエンゲージメント※3 2.5
高ストレス職場の割合(総合健康リスク120以上) 2%未満
高ストレス職場の割合(総合健康リスク150以上) 0%
健康状態 適正体重維持者率(BMI18.5~24.9) 70.0%
血圧リスク者率(収縮期160mmHg以上) 2.0%
血糖リスク者率(空腹時血糖200以上 or HbA1c8.0以上) 0.5%
肝機能リスク者率(AST or ALT100以上) 1%
②パフォーマンス指標
従業員の日常的な意識や行動を
表す指標
健康行動 喫煙している人の割合 20%未満
運動習慣(1週間に2回、1回当たり30分以上の運動を実施している人の割合) 30%以上
朝食欠食(朝食を抜くことが、週3回未満の人の割合) 80%
睡眠(睡眠で十分休養できている人の割合) 70%
飲酒(1日当たりの飲酒量が、1合未満の人の割合) 70%
上記5項目のうち3項目以上 クリア※4 75%
上記5項目のうち4項目以上 クリア※4 40%
上記5項目のうち5項目クリア※4 8%
③アウトプット指標
施策に対する従業員の取組状況を
表す指標
一次予防 健康増進アプリ(Pep Up)登録率 45%
健康増進に関する研修参加人数 3000人以上
ウォーキングイベント参加割合 20%
ストレスチェック回答率 95%
二次予防 定期健康診断受診率 100%
大腸がん検診受診率 85%
再検査要受診者受診率 80%
保健指導実施率 80%

※1 プレゼンティーズム…SPQ(東大1項目版)にて測定
※2 アブセンティーズム…疾病休業日数率[%]=疾病休業日数[日]÷(平均在籍従業員[人]×所定内労働日数[日])
※3 ワークエンゲージメント…仕事への誇り・活力に関する2項目を4点満点の平均で算出
※4 喫煙なし、運動習慣あり、朝食欠食なし、睡眠で休養できている、適切な飲酒習慣のうちクリアできている項目数

3つの重点対策の取り組み

(1)健康増進活動

安全対策、健康な体づくり、運動習慣づくりを行うために、毎日の業務開始時、全員参加でラジオ体操と健康づくり体操を実施しています。特に、運動習慣のある人の割合を高めるために、2020年度より健康保険組合と協働して健康ポイント制度を導入し、従業員の健康意識の向上に繋げています。さらに、全従業員を対象とした健康教育研修に加え、プロギング活動(ゴミ拾いとジョギングを合わせたフィットネス)、体力測定といった各職場のニーズに応じた職場研修なども実施しており、これらの活動により、当社は「スポーツエールカンパニー2025」に認定されました。
また、野菜摂取量や骨密度など、体の状態を測定する健康イベントの開催を通して、従業員一人ひとりが楽しみながら健康づくりができるような取り組みを実施しています。
健康づくり体操
健康ポイントイベント
(ウォーキングやクイズなど通年開催)
健康イベント(野菜摂取量測定)

(2)メンタルヘルス対策

従業員のストレス軽減や集中力向上を目的としたマインドフルネス研修、怒りの感情をコントロールするアンガーマネジメント研修など、メンタルヘルス関連の社内研修や、 精神科専門医・社外カウンセラーによる個別相談対応、産業保健スタッフによるメンタルヘルス不調者への早期対応、当社オリジナルの復職支援プログラムを用いた復職・再発防止策への取り組みなど、メンタルヘルス対策を総合的に実施しています。
また、ストレスチェックを活用し、自身のストレスをケアするセルフケア対策、日頃の職場環境の把握と改善を目的としたラインケア対策を行っています。職場改善に向けては、全社管理監督者を対象とした教育研修や、課題のある部署に対する職場改善支援にも取り組んでいます。
マインドフルネス 職場研修
メンタルヘルス周知文
マインドフルネス研修動画

(3)生活習慣病対策

スマートクラブ活動
生活習慣病予防対策の一つとして、職場単位などグループで減量と生活改善に取り組むスマートクラブ活動を行っています。
女性がん予防などの健康セミナー
女性がいきいきと働いていくために、女性特有のがん対策や更年期障害への対応等をテーマとした「女性セミナー」を開催しています。Eラーニングも活用しながら、女性だけでなく上司・男性向けにも女性の健康に関する啓発を行っており、2024年度は職制及び基幹職の96.9%がEラーニングを受講しました。また、定期健康診断会場において、女性向けに乳がん触診モデルによるセルフチェックトレーニングや乳がん検診の受診勧奨も行っています。

他にも、糖尿病管理不良者の治療状況フォローや、生活習慣病リスクを高める飲酒量の方に対する飲酒習慣改善の働きかけ、健康診断結果に関する総括資料の全社配信、55~59歳従業員を対象にしたライフプランセミナーでの健康講話、定年を迎える従業員に対する保健師・看護師による保健指導なども実施しています。
乳がん触診トレーニング
定期健康診断まとめ
アルコール習慣改善リーフレット
受動喫煙・禁煙対策
当社は、2026年4月より敷地内全面禁煙を実施することを決定し、段階的な禁煙を進めています。喫煙による従業員の健康被害や生産性低下による労働損失を防ぐことを目的としています。
同時に、住友理工健康保険組合との連携のもと、喫煙者に向けた個別の卒煙サポートや、職場単位での卒煙挑戦者応援イベントを開催し、禁煙気運の醸成を図っています。今後、国内関係会社においても、受動喫煙・禁煙対策を強化していきます。
週1回禁煙デーを知らせる マネジメントニュース
卒煙チャレンジポスター
禁煙デーをお知らせするポスター

グループ会社における連携・社内協力会社への研修支援

グループ産業保健連絡会
グループ会社従業員の健康増進を目的に、グループ産業保健活動を強化しています。国内各社の産業保健窓口と「グループ産業保健連絡会」を定期開催し、方針や健康施策などの伝達、意見交換を行っています。本会は、産業保健・健康経営の役割と重要性をグループ全体に浸透させ、担当者の知見を広げ、日ごろの活動に生かすことを目的として行っています。当日は、メンタルヘルス基礎研修の後、各グループ会社の健康課題と改善に関する活発な意見交換を実施しました。各社の健康KPIや課題、要望も踏まえ、健康ポイント制度や健康研修プログラム、健康ニュースの展開、生活習慣病予防のための体重計や血圧計のインフラ整備など、グループで健康増進に取り組んでいます。また熱中症の研修など、構内工事協力会社への研修支援を行っています。今後もグループ各社と連携しながら産業保健機能の向上を図ってまいります。

当社技術やノウハウを活かし、社会の健康づくりに貢献

当社は健康経営を重要な施策と位置づけ、従業員の健康意識を高め、働きがい向上・エンゲージメントの向上に取り組むとともに、新たな価値の創出と社会課題の解決を目指しています。その一環として、自社で開発・提供している製品・サービスを、従業員および地域の皆さまの健康増進に活用しています。
当社が独自開発した圧電式センサー「モニライフ・ウェルネス」を利用して睡眠状態をチェックするモニターを従業員より募集しました。本製品の利用により睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)の疑いがあると思われる従業員に対してはSAS診断の費用補助を行い、睡眠状態の改善による健康増進に繋げています。
また、当社は、2021年1月に愛知県小牧市と締結した「健康づくり等の推進に係る包括連携協力に関する協定」に基づき、同年10月から当社のフレイルチェックシステムを活用した「フレイルチェック測定会」を同市と協働で実施してきました。2025年1月には愛知県小牧市にオープンした健康増進施設「ヘルスラボ・こまき」にて、当社製品を用いたフレイルチェックシステムが導入されました。
今後も、会社の枠を越えた連携によって健康で持続可能なまちづくりの実現に向けて貢献してまいります。

※フレイルとは、加齢とともに身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態のこと。ひとたび要介護状態に陥ると改善が極めて難しくなることから、フレイル予防の考え方では、フレイルの段階で早期に発見・把握することにより、適切な介入・支援で健康状態を改善し、健康寿命を延ばすことを目指す。

会社、労働組合、健康保険組合との連携強化

現在、会社と健康保険組合が協働するコラボヘルスで、効果的、効率的に従業員とその家族の健康増進活動に取り組んでいます。
また会社、労働組合、健康保険組合で健康推進委員会を定期開催し、3者間の連携強化を図りながら従業員の疾病予防・健康増進活動にも取り組んでいます。
当社における健康経営の推進、健康で働きがいのある職場づくりの一環として、労働組合と共同で、運動習慣のきっかけづくりとなる運動交流会や、意見交換会「みんなでつくる健康経営ミーティング」を開催しています。
本ミーティングは、現場で働く従業員の“生の声”を直接聞き、今後の健康経営施策に反映することを目的とした意見交換の場です。当日は多くの参加者から、各自の健康課題や職場で感じている課題、健康づくりに関するさまざまなアイデアが活発に寄せられ、有意義な時間となりました。今後も従業員の声を大切にしながら、健康経営を「みんなでつくる」取り組みとして進めてまいります。
運動交流会(立ち上がりテスト)
運動交流会(2ステップテスト)
健康経営に関する意見交換会

健康&コミュニケーション空間の提供

2024年8月以降、“開かれた健康空間”をコンセプトに、健康投資の一環として健康支援センターの拡充を進めてまいりました。
また、当社松阪事業所では、2024年12月に職場環境改善「休憩所快適化プロジェクト」の一環として、「おごり自販機」を導入しました。本自販機の利用をきっかけに雑談が生まれることで、職場内のコミュニケーションの活性化を目指しています。
健康支援センター
健康支援センターに拡充されたトレーニングマシーン
松阪事業所のおごり自販機

健康経営優良法人~ホワイト500~の認定

2025年3月、当社は、健康経営の優れた取り組みを行っている上位500法人に与えられる「健康経営優良法人2025~ホワイト500~」に認定されました。また「健康経営優良法人」は、2017年から9年連続で認定を受けています。
今後も健康経営を重要な施策と位置づけ、従業員の健康意識を高め、働きがい向上・エンゲージメントの向上に取り組むことで、健康経営を推進してまいります。
住友理工

グローバル本社

〒450-6316 名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋
アクセスマップ

小牧本社

〒485-8550 愛知県小牧市東三丁目1番地
アクセスマップ