環境コミュニケーション
環境保全活動を進めるうえで、情報共有は重要な要素であり、そのために円滑なコミュニケーションと啓発活動に努めています。
全社環境大会の開催
住友理工では、経営層による環境コミットメント内容の周知および従業員の環境保全活動への意識向上を目的として、社長以下全員参加型の全社環境大会を年に2回開催しています。
2020年6月は新型コロナウイルスに対する非常事態宣言が解除された直後であり、感染予防対策を徹底し少人数かつ会場分散開催とすること、そして全社員へはビデオ中継・録画配信形式をとることで中止することなく開催できました。



全社環境大会の様子
環境月間の設定
住友理工では、これまで9月を「住友理工環境月間」と定めて独自の行事・活動を実施していましたが、環境省が提言する環境月間に合わせ6月へ変更しました。日本の環境基本法が定めた「環境の日」・国連が定めた「世界環境デー」である6月5日を中心に、環境保全の取り組み促進のための行事を開催しています。
環境月間の主な活動
- 全社環境大会
- 有識者、専門家による環境講演会(毎年開催)
- 各製作所における環境関連活動
- マネジメントニュースの発信
- 啓発ポスターの掲示
環境保全事例の募集・表彰

環境リスク低減賞受賞者の記念撮影
TRJ(中国)
従業員の環境保全活動への意識向上と動機づけのため、環境保全事例の社内募集・表彰制度を制定しています。2019年度は、グループ全体で74件の応募があり、特に優れた事例11件を表彰しました。 また、事例集も作成し、グループ内での共有や横展開に活用しています。
環境保全に関する教育・研修

中部経済局主催セミナー講演の様子
(名古屋市工業研究所)
環境保全は事業活動の基本であり積極的な取り組みを推進するため、社内の各種教育・研修の中で、環境保全の重要性・必要性についても説明し、啓発に努めています。各種教育・研修を体系化した「人材開発プログラム」の中の環境保全研修を増やし、環境教育を強化しています。
また、2020年1月には中部経済産業局主催の『令和元年度VOC・水銀排出抑制及びPCB廃棄物の適正な処理促進に関するセミナー』にて講演し、当社のVOC削減事例を紹介しました。
社外表彰事例
Environmental Governance Award (タイ)

IEATからの表彰状 SRK-CP(タイ)
SumiRiko Chemical and Plastic Products (Thailand) Ltd.(タイ)では、工業省所属でタイ国内に工業団地や工業団地関連インフラストラクチャーを造成・整備し、総合的に運営・管理している政府関連機関であるタイ工業団地公社(IEAT: Industrial Estate Authority of Thailand)から、環境・安全・CSR活動が優れた企業としてEnvironmental Governance (Green Star) Award 2017を受賞しました。
モーダルシフト大賞(日本)

社外表彰式での記念撮影 SRK-L(小牧)
また、株式会社住理工ロジテック (愛知県小牧市)では「フェリーを利用した自動車用ホース等の海上輸送へのモーダルシフト」の活動が評価され、2019年11月に一般社団法人日本物流団体連合会より第6回モーダルシフト大賞の「令和元年度 モーダルシフト取り組み優良事業者賞」を受賞、さらに2020年2月下旬にはエコシップ・モーダルシフト事業実行委員会より「令和元年度 エコシップマーク優良事業者」として選定され、「国土交通省海事局長表彰」を受賞 しました。
プレスリリース
グループ会社との環境コミュニケーション

グローバル環境監査 TCT(中国天津)
住友理工グループでは、国内外グループ会社の環境リスクを無くすため、定期的に拠点を巡回し環境法令順守や環境保全管理状況を点検しています。この活動は2016年から開始し、2019年度は日本8社、中国3社、欧州7社、米州4社を訪問し、点検と改善への助言を行いました。
地域との情報共有
近隣地域とのコミュニケーションを通じて、地域社会との相互理解と共存共生を図るため、住宅と隣接する小牧・松阪製作所では、近隣自治会役員の皆様と地域連絡会を行っています。この中で、地域環境保全についても情報交換しています。
近隣地域への環境保全活動

富士山みがきあげ活動(富士裾野)
住友理工は近隣地域への環境保全活動として、「住友理工の森」活動での間伐材の伐採(小牧製作所)、製作所周辺道路の清掃活動(松阪事業所)、富士山みがきあげ活動(外周道清掃)(裾野製作所)など、積極的に参加しています。
GRIスタンダード対照表
開示事項 | 掲載箇所 | ||
---|---|---|---|
GRI 301:原材料 2016 | |||
301-1 | 使用原材料の重量または体積 | 環境マネジメント | 住友理工グループのマテリアルバランス |
301-2 | 使用したリサイクル材料 | 該当なし | 該当なし |
301-3 | 再生利用された製品と梱包材 | 廃棄物削減 | 廃棄物削減の取り組み |
GRI 302:エネルギー 2016 | |||
302-1 | 組織内のエネルギー消費量 | 環境マネジメント 気候変動対策 |
住友理工グループのマテリアルバランス事業所におけるCO2削減の取り組み |
302-2 | 組織外のエネルギー消費量 | 気候変動対策 | 事業所におけるCO2削減の取り組み |
302-3 | エネルギー原単位 | 気候変動対策 | 事業所におけるCO2削減の取り組み |
302-4 | エネルギー消費量の削減 | 気候変動対策 | 事業所におけるCO2削減の取り組み |
302-5 | 製品およびサービスのエネルギー必要量の削減 | 気候変動対策 | 物流におけるCO2削減の取り組み |
GRI 303:水と廃水 2018 | |||
303-1 | 共有資源としての水との相互作用 | 該当なし | 該当なし |
303-2 | 排水に関連するインパクトのマネジメント | 環境パフォーマンスデータ(2019年度) | 各製作所の環境データ |
303-3 | 取水 | 水使用量削減 | 水使用量削減の取り組み |
303-4 | 排水 | 該当なし | 該当なし |
303-5 | 水消費 | 該当なし | 該当なし |
GRI 304:生物多様性 2016 | |||
304-1 | 保護地域および保護地域ではないが生物多様性価値の高い地域、もしくはそれらの隣接地域に所有、賃借、管理している事業サイト | 地域環境保全 | 生物多様性保全への取り組み |
304-2 | 活動、製品、サービスが生物多様性に与える著しいインパクト | 該当なし | 該当なし |
304-3 | 生息地の保護・復元 | 地域環境保全 | 自然環境との共生への貢献 |
304-4 | 事業の影響を受ける地域に生息するIUCNレッドリストならびに国内保全種リスト対象の生物種 | 該当なし | 該当なし |
GRI 305:大気への排出 2016 | |||
305-1 | 直接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ1) | 気候変動対策 | サプライチェーン全体でのCO2排出量内訳 |
305-2 | 間接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ2) | 気候変動対策 | サプライチェーン全体でのCO2排出量内訳 |
305-3 | その他の間接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ3) | 気候変動対策 | サプライチェーン全体でのCO2排出量内訳 |
305-4 | 温室効果ガス(GHG)排出原単位 | 気候変動対策 | 事業所におけるCO2削減の取り組み |
305-5 | 温室効果ガス(GHG)排出量の削減 | 気候変動対策 | CO2削減事例 |
305-6 | オソン層破壊物質(ODS)の排出量 | 化学物質管理 | オゾン破壊物質の適正管理 |
305-7 | 窒素酸化物、硫黄酸化物、およびその他の重大な大気排出物 | 環境パフォーマンスデータ(2019年度) | 各製作所の環境データ |
化学物質管理 | 大気汚染物質削減の取り組み | ||
GRI 306:排水および廃棄物 2016 | |||
306-1 | 排水の水質および排出先 | 環境パフォーマンスデータ(2019年度) | 各製作所の環境データ |
306-2 | 種類別および処分方法別の廃棄物 | 環境マネジメント | 住友理工グループのマテリアルバランス |
廃棄物削減 | 廃棄物削減の取り組み | ||
306-3 | 重大な漏出 | 地域環境保全 | 環境法規制の遵守 |
306-4 | 有害廃棄物の輸送 | 該当なし | 該当なし |
306-5 | 排水や表面流水によって影響を受ける水域 | 地域環境保全 | 土壌地下水浄化 |
GRI 307:環境コンプライアンス 2016 | |||
307-1 | 環境法規制の違反 | 地域環境保全 | 環境法規制の遵守 |
GRI 308:サプライヤーの環境面のアセスメント 2016 | |||
308-1 | 環境基準によリ選定した新規サプライヤー | サプライチェーンでのCSRの取り組み | 環境に配慮した調達 |
308-2 | サプライチェーンにおけるマイナスの環境インパクトと実施した措置 | 該当なし | 該当なし |