住友理工

 

自然共生社会への貢献 Contributing to a Society in Harmony with Nature

従業員、地域社会、地球環境

基本的な考え方

住友理工グループは、天然ゴムをはじめ、大気や水、鉱物など様々な自然の恵みを利用して事業活動を行っています。私たちの事業活動で自然の恵みを汚したり無くしたりしてはならず、後世に引き継いでいく責任があることを認識し、環境長期ビジョン2050で自然共生社会の実現を掲げました。そのため生物多様性保全のため森づくり活動や希少種保護活動、近隣地域の美化活動の他、サプライチェーンに関わる環境保全にも活動範囲を広げていきます。
住友理工は2030年までのネイチャーポジティブに向けた活動に取り組んでいきます。

持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム「GPSNR」に加盟

住友理工は2022年7月25日、「持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム(GPSNR)」に加盟しました。

「あいち生物多様性認証企業」の認証を取得

住友理工 小牧製作所がある愛知県では、企業の生物多様性保全に関する活動を促進するため、優れた取組みを実践している企業を認証する「あいち生物多様性企業認証制度」を設けています。住友理工は2023年11月に「あいち生物多様性認証企業」の認証を受けました。

「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」に参画

住友理工は2024年3月に、将来に向けて生物多様性に取組む企業として、経団連自然保護協議会が主催する「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」へ参画しました。これは、一般社団法人 日本経済団体連合会と経団連自然保護協議会が提唱する「経団連生物多様性宣言・行動指針(改定版)」を構成する項目に取り組み、また全体の趣旨に賛同するものです。

生物多様性のリスク評価

当社は生物多様性の保全を企業行動憲章に掲げています。生物多様性保全の鍵になる重要な地域であるKBA(Key Biodiversity Area)と住友理工の拠点が重複していないか評価を行いました。日本11拠点、中国16拠点、アジア諸国16拠点、米州9拠点、欧州・アフリカ18拠点の調査を行い、KBAと重複している拠点がないことを確認しています。

近隣地域での自然共生活動

住友理工グループは近隣地域への環境保全活動として、「住友理工の森」活動、希少種の保全活動、特定外来種の駆除、マングローブの植林、周辺美化活動など、積極的に参加しています。

森づくり事業

住友理工:住友理工の森づくり事業

2008年7月1日に長野県「森林(もり)の里親促進事業」の理念に賛同し、住友理工(当時・東海ゴム)は長野県北安曇郡池田町と里親契約を締結しました。これは、地球環境保護活動の一環として、CO2の吸収源としての森林作りを目的にしているものです。住友理工の森では長野県庁による森林CO2吸収量認定を毎年受けております。(2023年度の吸収量:444t-CO2/年)
この事業では、森林保全のための資金支援はもとより、春・秋の年2回住友理工のボランティア隊を派遣しています。1泊2日のボランティア活動では、森林保全の間伐、枝打ち、植林などを地元の皆さまの指導の下に行っているほか、農業体験、郷土食作り体験、地元・広津地区の皆さまとの交流会など地域交流にも努めています。

松阪事業所:住友理工松阪の森づくり事業

2010年8月26日に三重県の企業の森事業に賛同し、三重県、松阪市、地元勢津地区の皆さまと住友理工(当時・東海ゴム)の4者で5年間、24.5haの森林保全の契約書を締結しました。地元が協力しての4者協定や従業員が参加する契約森林での森林保全活動の実施は県内で初めてのこと。2020年度には3度目の契約更新を行いました。
2023年度は間伐などの森林保全作業のほか、松阪事業所で開催する『収穫祭』にてブース出展を行うなど従業員と地元の皆さまとの交流を行っています。

東海化成工業:みたけの森活動

2017年5月に、御嵩町、岐阜県、東海化成工業の3者による「企業との協働による森林づくり」協定を締結し活動を開始しました。これは、持続可能な低炭素社会の実現と、未来の子どもたちに豊かな自然を残すことを目的とし、本社工場のある地元御嵩町内の町有林の森林保全と里山の再生に従業員とステークホルダーとの協働で行っているものです。
この森林保全活動により、今後50年間で290tのCO2が吸収されることを岐阜県知事より認証されています。
従業員による月一回の整備活動のほか、春・夏・秋の年3回の全社参加イベントを開催し、地元のみなさまを交えた地域交流も行っています。

希少種保全活動(マメナシ)

「マメナシ」は日本では東海地方を中心に生育するバラ科ナシ属の落葉高木で、環境省のレッドリスト絶滅危惧1B類、愛知県のレッドデータブック絶滅危惧1A類に指定されている希少種です。3月下旬から4月上旬に可憐な白い花を咲かせ、秋にはナシに似た1cmほどの実をつけます。小牧市東部の「大草のマメナシ自生地」は国内最大であり、自然状態で世代交代ができる環境が長期にわたり維持されているという点で価値が高く、愛知県の天然記念物に指定されています。小牧市は自生地の価値を守り、後世に伝えていくための整備を行っており、住友理工は実生調査や草刈りなどの保全活動に小牧市・地域ボランティアと一緒に取り組んでいます。

マングローブの植林

住友理工のタイの生産拠点であるSumiRiko Eastern Rubber (Thailand) Ltd. (SRK-ER)では、2018年と2023年にマングローブの植林活動を行いました(2020-2022はCOVID-19の影響により中断)。生産拠点のあるラヨーン県などで、これまでに合計で2400本ほどのマングローブの苗木を植林しました。
マングローブ林は「海の命のゆりかご」とも言われ、生物の多様性に富んだ豊かな生態系を作りだしています。また、マングローブ林は地球温暖化の原因の一つであるCOを吸収し、多量の炭素を貯留すると考えられており、温室効果ガスの削減にも重要な役割を果たしています。

特定外来生物の駆除

小牧製作所は「オオキンケイギク」の駆除活動を2022年から継続して実施しています。オオキンケイギクは日本の生態系に重大な影響をおよぼす恐れのある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定されています。オオキンケイギクの種子が輸送や通勤の車両に付着し、拡散する可能性が考えられるため、その土地で事業を営む企業の責任と捉え活動を行っています。

周辺美化活動

住友理工の各製作所・事業所、また東海化成工業などグループ会社では、従業員ボランティアによる周辺清掃を定期的に実施しています。
朝活プロギング活動(松阪事業所)
ごみゼロ活動(住理工大分AE)
可児川・松野湖清掃活動(東海化成工業)
大山川清掃活動(小牧製作所)

地域との情報共有

近隣地域とのコミュニケーションを通じて、地域社会との相互理解と共存共生を図るため、住宅と隣接する小牧・松阪製作所では、近隣自治会役員の皆様と地域連絡会を行っています。この中で、地域環境保全についても情報交換しています。

今後の課題と対応

住友理工グループの事業と直接的、間接的に結びついている地球資源や自然、生物多様性との関係を明らかにするとともに社内で共有することで、単なる社会貢献活動ではなく事業活動として社員一人一人に認識させていきます。
さらに取り組みのコンセプト作りを拠点ごとに行い、地域に即した活動にしていきます。
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