住友理工

 

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E
電動化

音・振動制御テクノロジー

車内の静粛性と安定性を高め、
乗り心地を向上させる。

走行時にエンジンや路面から発生する振動・騒音は乗り心地に大きく影響を及ぼします。特に電気自動車(EV)においては、エンジン音に埋もれていた高周波のモーター音が表面化するほか、自動運転の進展によりクルマの居室・居住空間としての利用が高まるにつれ、静粛性はこれまで以上に重要なものに。そのため、振動・騒音を可能な限り遮断し、より良い乗り心地を実現するのが音・振動制御の技術です。

ニーズ

ボディーに伝わる音と振動を
最小限に抑える。

自動車のエンジンやモーター、インバーター、エアーコンプレッサーなどの装置は、振動や騒音といった問題と常に隣り合わせです。また、走行時は路面からボディーを介して座席に伝わってしまい、それらは自動車の乗り心地に直結します。さらに、EVにおいては航続距離の延伸を実現するために小型化・軽量化は必須項目である一方で、ダウンサイジングを追求するほど振動・騒音が大きくなる傾向があり、乗り心地を向上させるための大きな課題となっていました。
防振ゴムは、電動化がどれだけ進んでも、クルマの「走る・曲がる・止まる」の基本動作を制御し、居住性や操縦安定性に寄与する基幹システムです。CASEの進展により、「快適」を提供する防振ゴムへの需要はますます高まると予測しています。

価値

独自素材で音・振動を抑え、
快適な乗り心地を創造する。

住友理工独自の高分子材料技術を用いた制振ダンパーを開発。ゴムと金具だけのシンプルな機構でありながら高い減衰性能を有し、車内に伝わる振動を低減することに成功。さらに、振動を抑えることで操縦の安定性が高まり、運転時の快適性にも寄与しています。
また、モーターをはじめとしたEV駆動ユニットから発生する特有の音に対して高い防音性を発揮する発泡ウレタン素材を開発。音の制御に加え、高い放熱性能も兼ね備えることで、静粛性だけでなく、冷却機構の簡素化に伴う部品点数削減や軽量化、省スペース化などの車両トータルでのメリットが期待できます。
振動、騒音の両側面からのアプローチで、車内の快適性に貢献しています。

関連製品

車体用ダンパーブレース

※製品カットサンプル

車体用ダンパーブレース

高分子材料技術で開発した、振動エネルギーを熱エネルギーに変えて吸収する「高減衰特殊粘弾性材料」を内蔵。ゴム素材の特徴である設計自由度の高さを生かし、スペースが限られた狭い場所にも取り付けることができます。

セル用ガスケット

MIF(マグネティック・インダクション
・フォーミング)

「放熱」と「防音」を両立する素材として、住友理工が培ってきた配合技術を生かし、発泡体でありながら一般的な防音ウレタンの10~50倍もの放熱性能を実現。将来的には、家電製品など、より幅広いニーズへの応用が期待できる放熱防音材です。

放熱テスト

赤外線サーモグラフィにて、モーターに装着した防音カバーの表面温度を測定。一般品装着時と比較して、MIF装着時は15℃以上高温になっており、MIFがモーターの熱を奪い、外気へ効率良く放熱していることが分かります。

防音テスト

音カメラにて、モーターから発生する騒音を視覚化。MIFを装着した場合、未装着時と比較して明らかに騒音が小さくなっています。条件によっては約10dBの騒音低減効果が得られています。

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