環境の変化に負けない、
正確なセンシングをめざす。
ステアリングタッチセンサーは、CASEの1つである「Autonomous:自動運転」を実現するために欠かせない技術です。特に自動運転レベル2~3では、一定の条件を満たさない場面や緊急時において、ドライバーがステアリングを握る必要があります。その時、ドライバーがステアリングを握る状態やポジショニングを検出し、自動運転から手動運転への安全な切り替えをサポートするための重要な役割を担っています。
開発を試みた当時、この技術はすでに海外では一部が実用化されていました。他社製品をベンチマークしたところ、車載センサー独自の課題があることが分かりました。センサーはとても繊細なため、自動車に搭載した際、車内の温度や湿度などの環境によって、ステアリングに使用している材料がわずかに変化し、センシング性能に影響を与えてしまいます。あらゆる環境下で性能を維持するのは、とても難しいこと。特に灼熱から極寒、雨量の多寡など環境の変化が激しい車載用となると、ハードルはさらに高くなります。これらの条件をクリアすること。それが私たちの挑戦となりました。