クルマの未来を見据えた
新たな素材への挑戦。
自動車の電動化が進むと熱のコントロールが非常に重要になります。EVはモーター駆動であるために、エンジン車とは違い、大きな熱源を持ちません。そのため、EVでは、冬場の暖房のためにバッテリーのエネルギーを使用する必要があります。走行に回せるエネルギーは少なくなり、結果、航続距離が短くなってしまうというわけです。この課題を解決するカギとなるのが車室内の断熱。私たちが目をつけたのは、シリカエアロゲルという材料でした。宇宙航空産業にも使われるほど優れた断熱性を持つ一方で、もろく、取り扱いが非常に難しい材料と言われています。このシリカエアロゲルをどう製品化するかというのが、このプロジェクトのポイントでした。