健康介護分野の製品を軌道に乗せるために、
「現場」に足を運び、ヒントをつかむ。

中村 康寛2013年入社
新事業開発センター 製品企画室
電気・電子工学科出身

床ずれ防止用マットレスを
担当しています。

私は製品企画室で、健康介護分野の製品の設計・開発、評価に従事し、特に床ずれ防止用のSRアクティブマットレス「体圧ブンさん」という製品を担当しています。このマットレスは当社のSRセンサ技術(圧力の「見える化」を実現する、ゴムでできた体圧分布センサー)を応用して開発された福祉用具です。内蔵されたエアセルを膨張させたり収縮させたりすることによって体圧を分散し、床ずれ防止をサポートします。
この製品のように新規で製品を開発する際は、設計基準や評価基準、商流などを自分たちの手でゼロから作り上げなくてはなりません。私が大切にしているのは、製品が使われている現場に足を運び、そこで得た情報を改善に活かすことです。病院や介護施設での使われ方を見たり、利用者の方の声を聞いたりすると、意外な改善点に気づくことがあります。利用者の方の声を直接聞けることは、開発者にとって大きな喜びです。以前、ある利用者のご家族から「この製品があって良かったです。ありがとうございました」と言っていただいた時は、この製品に携わってきて本当に良かったと思いました。

プロジェクトをまとめる力の大切さ。

私が併せて大切にしているのは、製造現場からヒントを得ることです。製品の「つくり方」に関する改善方法を現場の視点で考え、設計の最適化につなげます。このように、製品が生まれるプロセス全体に関われることは、比較的少ないメンバーで運営されている健康介護事業ならではのやりがいです。「この製品のことは自分たちが一番分かっている」という誇りを持って仕事に取り組んでいます。
総合職の仕事は一般的に、「スペシャリスト」として専門分野を掘り下げていく仕事と、幅広い知識を活かして事業全体を動かしていく「ゼネラリスト」の2つに分かれると思います。私がめざすのは後者で、さまざまな役割の人とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていくことに面白さを感じます。
今後の目標は、担当製品や事業を成長させ、当社の健康介護事業の認知度を高めることです。今はまだ、住友理工という社名を聞いて自動車部品を思い浮かべる人が多いと思いますが、そのイメージを変えられるように努力していきたいです。

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