今までにない製品を生み出すために、
「評価する技術」を進化させていく。

吉田 知司2017年入社
自動車新商品開発センター 先行基盤技術統括室
電気電子工学専攻

新製品の評価・実験を
担当しています。

私の部署では、当社が開発している新製品の性能評価を行っています。その中で私が担当しているのは、ドライバーモニタリングシステム(以下DMS)という製品の基盤評価技術開発です。その内容をご説明するためにまず、DMSについて簡単にご紹介します。
DMSとは、自動車を運転する人の状態(疲労や居眠りなど)を警告するためのシステムです。当社のSR(スマートラバー)センサをシートに内蔵し、計測した生体情報(心拍、血圧など)からドライバーの状態を推定します。そうした今までにない製品を開発する上で重要になるのが、「評価する技術」です。設計担当者の想定通りにドライバーの状態を検知できるかどうか。それを確かめるためには、実際に色々な条件で計測を行う必要があります。精度検証のために実車評価やベンチ評価を行うのが、私の担当業務です。実際の車両を使った評価では、車両の大きさなどの条件を変えながら、様々な人の生体情報を計測します。

評価方法を確立し、提案する力を磨きたい。

この仕事の難しさを感じるのは、事前に予想していた通りの結果が出なかった時です。「こういう結果が出るだろう」と予測しながら評価を行ってもその通りのデータが出ないこともあり、頭を悩まされる場面も多々あります。私が今後めざしていきたいのは、予想外の結果が出ても一歩踏み込んで改善策を提案できるようになることです。評価・実験の担当者としての知見をふまえて意見を伝え、性能の向上に貢献できるようになりたいと思っています。
評価・実験という仕事は、私が学生時代に学んできた電気に関する知識を活かせる仕事です(分かりやすいのが、オシロスコープで電気計測を行う場面です)。また、ゴムなどの材料と電子部品が一体化した製品が増えていく中、当社全体で電気や回路に関する知識の必要性が高まっていると感じます。電気電子分野の出身者が活躍できる環境があることを、ぜひ知ってほしいと思います。

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