技術系社員トーク
仕事内容や印象深い
プロジェクトは?
技術系社員が
“リアル”に語り合う!
「技術系社員ってどのような仕事をしているの?」という疑問を持つ方も多いはず。
このクロストークでは、住友理工で活躍する技術系社員に、
それぞれの仕事内容などについて話してもらいました。
- 間瀬 昭雄 2001年入社
- 研究開発本部
基盤材料開発研究所
物質工学専攻出身
世界に誇れる技術を持つ企業に就職したいと考え、住友理工に入社。自動車メーカーのグループに属さない部品メーカーでありながら、どの自動車メーカーに対しても高いシェアを誇っていることが入社を決意する要因に。
- 平戸 元基 2010年入社
- 研究開発本部
材料技術研究所
分子素材工学専攻出身
就職活動時には、漠然と材料に関わる仕事に就きたいという想いを抱く。リーマンショック後の就職氷河期であっても、学生を尊重した対応をしていた社員の人柄に魅力を感じて住友理工に入社。
Thema 01
現在の仕事内容は?
まずはこのクロストークを読んでくれる方のために、お互いの仕事について紹介しようか。私は基盤材料開発研究所の要素技術領域の領域長として、中長期的な視点での技術開発の責任者を務めています。また、領域長としてマネジメント業務をしながら、開発プロジェクトのリーダーも兼任しています。
ホームページにリリースが出ているサーキュラーエコノミー材料の開発が、まさに間瀬さんがリーダーを務めているプロジェクトですよね。
※サーキュラーエコノミー:従来は廃棄されていた製品や素材、材料などを資源と考え、リユースやリサイクルによって再活用する新しい経済システム。
そうだね。グループ会社との共同プロジェクトだけど、中心となって牽引しているのは私のチーム。ゴムはリサイクルが非常に難しい材料なのだけれど、サーキュラーエコノミーを実現するためのリサクル技術の開発に取り組んでいる。すごくチャレンジングな開発プロジェクトではあるけれど、必ず実現できると信じて進めているよ。
では、次に私の仕事について。私は自動車に使用されるホースの材料を開発しています。入社するまでは技術系の仕事に対し、ずっと研究やデスクワークに没頭しているイメージを持っていましたが、実際には関係者とコミュニケーションを取っている時間も長いですね。自動車メーカーをはじめ、素材の商社やメーカー、そして社内の各部門などとの折衝に多くの時間を使っています。
最近はDXのプロジェクトで忙しいでしょ?基盤材料開発研究所のDX化プロジェクトは、平戸くんが手を挙げて始まったプロジェクトだからね。
そうですね、DX化のプロジェクトは大変です(笑)。研究所をDX化することで、なにを実現していくかを考えるところから始めていますから。最近は社内の情報システム部門やエンジニアの方と一緒に仕事をする時間も多いですね。
Thema 02
学生時代の専攻や学びは
どう生きている?
さっき材料研究の仕事は学生時代のイメージとちょっと違ったという話をしていたけど、学生時代に学んだ知識は今の仕事に生きているかな?
学んだ知識が直接生きる場面は少ないですけど、課題を認識して解決していくプロセスは学生時代の研究と共通だと感じています。
そうそう。課題に対する取り組み方は共通する部分が多いよね。
だから、なにを学ぶかも大切ですけど、学生のみなさんには、課題が見つかったときに前向きに挑戦していく姿勢を、ぜひ養ってほしいと思いますね。その姿勢が身についていれば、どんな仕事に携わることになっても活躍していけるはずです。
そうだね。ただ、私は学生時代に自分の専攻について深く掘り下げてほしいとも思っていて。今は新しい技術や製品を開発していくには、異分野の視点を生かして発想することが大切になっているよね。だから、例えば住友理工の製品とまったく異なる分野の専攻だったとしても、そのときに学んだものは住友理工での開発にも生かせるはず。
たしかにそうですね。
だから、ぜひ学生時代には自分の専攻を深く学んでほしいね。私は、もっと学生時代に勉強しておけば良かったと後悔しているから(笑)。そして、今が人生で一番勉強しているよ。
Thema 03
最も印象に残っている仕事
Believe yourself
間瀬さんは、これまでにいろんな仕事に携わってきたと思いますが、そのなかでも印象深い仕事はなんですか?
スポーツメーカーのミズノさんと、卓球ラケットのラバーを共同開発したことだね。それまで住友理工ではスポーツ分野の製品を開発した経験がなかったので、ミズノさんからお声がけいただいたときは「おもしろいテーマが来たな!」とワクワクしたよ。自分が学生時代に卓球部だったので、卓球には思い入れもあったし。
きっと、大変なこともありましたよね。
もちろん(笑)。自動車用の製品が耐久性を強く重視するのとは異なり、トップ選手が使用する卓球ラケットのラバーは、耐久性を多少犠牲にしてでも性能を追求するもの。同じゴム製品でも特性が大きく異なるんだよね。だから、なかなか良い性能を実現できなくて……。ただ、既存のラバーをとことん研究したり、強豪の大学の卓球部にヒアリングに行ったりと試行錯誤を重ねて、最後はなんとか開発を成功させることができた。
ミズノさんの反応はいかがでしたか?
すごく感謝していただけたよ。特に、開発を始めてから2年で製品化できたスピード感を高く評価してもらえたね。
私の印象深い仕事は、次世代の車に向けた材料の先行開発を1年間行ったことですね。詳しい内容をここでは話せないのですが、新しい材料を開発するために、それまで交流のなかったさまざまな企業に連絡を取って協力体制を築き、共同で開発を進めたりもしました。
そういう経験は本当に貴重だよね。
結局、製品化できなかったのでプロジェクトとしては失敗なのかもしれませんが、この経験によっていろんな学びを得ることができましたし、このとき築いた他社とのコネクションが現在の開発業務でも生きています。
Thema 04
住友理工のチームワーク
を感じる瞬間
先行開発のプロジェクトでも社内の多くの部門の人が協力してくれて、そういうときに特に住友理工のチームワークの良さを感じますね。
私が現在取り組んでいるサーキュラーエコノミー材料の開発も、最初は私ともうひとりのメンバーで始めたプロジェクトだったけれど、どうすればこの技術を実現できるのかをみんなが一緒に考えてくれた。多くの人の力を借りなかったから、とてもじゃないけどここまでプロジェクトを大きくできなかったと思う。
私が現在担当している自動車用のホースは、さまざまな理由で製品に使用している材料を調達できなくなるときがあります。そんなときも関係部署のメンバーが集まって協議し、解決策を見つけています。
ひとりでできることには限界があるけど、住友理工は必ずチームで取り組むから心強いよね。自分のアイデアを信頼できる仲間にぶつけると、アイデアを膨らませて返してくれるし。
なにか相談を持ちかけたときに、「それは自分の仕事じゃないから、自分は協力しないよ」という反応を示す人はいません。必ず力になってくれます。そういう環境で働けるのは、すごくありがたいですよね。