よくあるご質問
概要編
Q1.ラインナップの数字は何を意味していますか?
例えば、TRC2200-10において、2200は標準減衰力(kN)、-10は粘弾性体の厚さ(mm)を表しています。
Q2.住友理工製の粘弾性体の特長は?
低温でも高温でも特性が変化しにくいスチレン系エラストマーをベースに、独自の配合・加工技術で減衰性能を大幅に向上させた材料です。
そのため、コンパクトかつ高いエネルギー吸収性能をもつうえに、温度依存性も小さいという特長があります。
Q3.TRCダンパーはどんな建物で高い効果が期待できますか?
中層~超高層建築物への適用が効果的です。構造種別としては、S造、SRC造、RC造の何れにも適用できます。
又、既存建物の耐震補強にも適用できます。
Q4.TRCダンパーの耐久性は?
粘弾性体の劣化促進試験により100年相当以上経過しても、材料特性の変化が非常に少ないことを確認しています。
Q5.どんな場所に設置するのですか?
コンパクトで薄い製品なので、コア周りや間仕切り壁内へ設置するのに適しています。
Q6.設置によって、制振効果はどの程度期待されますか?
制震性能はダンパーの設置台数や建物の構造、対象とする地震の大きさなどに影響されますので一概には言えませんが、TRCダンパーを設置することで揺れは3割程度低減されることが期待できます。
設計編
Q1.モデル化はどのように行っていますか?
非線形四要素モデルを構築していますので、時刻歴応答解析に適用可能です。市販のプログラムでは、RESP-M/Ⅱ、RESP-D、SS21/Dynamic PRO、SNAP、SEIN、MIDASiGENにTRCダンパーが組込まれています。
その他の解析プログラムへの対応についてもご相談に応じます。
Q2.ダンパー形状は、ラインナップ以外にも対応可能ですか?
コスト・納期面から、ラインナップより選択して頂くことを推奨しますが、個別オーダーも可能です。(目安として、幅1800mm、高さ2700mm以内の寸法)。別途お問合せください。
Q3.ダンパー面外方向へは変形可能ですか?
実験により1/100radの揺れまで対応できることを確認済みです。
Q4.TRCダンパーはメンテナンスが必要ですか?
基本的にメンテナンスフリーであり、日常の点検などは必要としません。ただし、地震・火災等により点検の必要があると判断された場合は、異常の有無等を目視により確認します。
施工編
Q1.TRCダンパーの製品範囲は?
ダンパー本体、取り付けに関わる部材も対応します。ただし、アンカーボルトと施工は含みません。
Q2.施工はどのような方法ですか?
摩擦接合ボルトでの組付けです。通常の鉄骨の接合と同様です。
ただし当社では、施工は請負っておりません。
Q3.製作納期は?
ラインナップにある品種は、ご発注後、6ヶ月程度で納入開始できます。
Q4.製品重量は?
最も小さいSC300-10で、0.1トン/基 程度、最も大きいTRC3000-20でも、1.8トン/基 程度です。