温室効果ガスの排出による気候変動などの悪影響が、差し迫った人類の危機とようやく認識されるようになった昨今。世界規模で脱炭素社会へ向けた動きが加速しており、自動車の脱炭素化、すなわち電動化は社会の要請となっています。日本でも2030年代半ばにエンジン車の新車販売を禁止する考えが示されるなど、ますます電動車の需要が増えると予想されます。さらに、5Gの広がりとともに期待されているのが自動車のさらなるIT化です。高速での大容量通信が可能になることにより、自動車の走行状態や交通状況に加え、運転者や同乗者の生体情報をもとに、膨大な情報サービスを受け取ることが可能に。自動車の安全性や乗車者の快適性が高いレベルで確保され、ひいてはドライバーを運転から解放するという、クルマの概念を大きく変える未来が待っています。