住友理工株式会社（本社：名古屋市中村区、代表取締役執行役員社長：清水和志）は、当社開発の薄膜高断熱材「ファインシュライト®」が、株式会社スギヤマゲン（本社：東京都文京区、代表取締役：杉山大介）のドライアイス対応超高性能断熱ボックス「BioBoxFreezer（バイオボックスフリーザー）」に採用されましたのでお知らせいたします。スギヤマゲンがワクチン輸送用として開発し、電源なしで-70℃以下での保管を実現する製品で、各自治体における新型コロナウイルスワクチンの保管・管理への貢献が期待されます。
BioBoxFreezerは、医療機器メーカーのスギヤマゲンが2月から本格的に販売を開始。今回、このBioBoxFreezerに当社のファインシュライト®が採用されました。塗料化したシリカエアロゲルを不織布に含侵させ、その上にアルミ蒸着フィルムを張り付けたシートタイプ（0.6mm）の断熱材です。外からの熱を反射する「遮熱」と、ボックス内の熱が外に逃げていくのを防ぐ「断熱」の効果を発揮するのが特長で、ボックスに内蔵された真空断熱材にファインシュライトを追加で使用することにより、断熱性能を約2割向上させました。ドライアイスを入れて保冷し、電源なしでも－70℃以下を12日間保持することが可能です。
「BioBoxFreezer」に採用されたファインシュライト（銀色部分）。上部を除く5面の外装部分に内蔵されている
定温輸送ボックスの多くは、定期的にドライアイスを追加することで保冷性を保ちます。使用されるドライアイスには、角形とペレットタイプ（円筒状）の2種類があり、BioBoxFreezerは角形ドライアイスに対応。ペレットタイプは冷却能力が高い一方で、日本では流通量が比較的少なく、新型コロナワクチン接種の本格化に伴う不足が懸念されます。BioBoxFreezerは、一般的に流通している角形ドライアイス対応製品として、今後さらに加速していく新型コロナウイルスワクチンの輸送にも大きく寄与します。
ファインシュライト®は従来の断熱材に比べて非常に薄くて軽いのが特徴で、機器や器具などの従来設計を大きく変えることなく断熱性能を向上させることが可能です。当社グループは引き続き、共同で製品開発できるパートナーの探索を進めながら、熱マネジメント分野での技術・製品開発を通じて、人々の暮らしにおける安全性や快適性の向上、より効率的なエネルギーの活用に貢献してまいります。
BioBox Freezer
https://www.sugiyama-gen.co.jp/publics/index/512/
スギヤマゲンの概要
名称： 株式会社スギヤマゲン
代表者： 代表取締役 杉山大介
所在地： 本社 〒113-0033 東京都文京区本郷 2-34-9
事業内容： 臨床検査器材、感染対策機器、環境分析機器、 理化学ガラス器具、ステンレス容器、定温輸送容器の販売
WEB サイト： https://www.sugiyama-gen.co.jp/
ファインシュライト
■ファインシュライト®に関する過去のプレスリリース
https://www.sumitomoriko.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/04/n51910543.pdf
ファインシュライトに関するお問い合わせ
住友理工株式会社 新商品開発センター
〒485-8550 愛知県小牧市東三丁目 1 番地）
0568-77-2199
受付時間： 9:00～17:00（土・日・祝日・GW・夏期休暇・年末年始を除く）
Email： finesulight@jp.sumitomoriko.com
住友理工について
住友理工は1929年に創業し、名古屋市中村区に本社を置くモノづくり企業です。2014年に東海ゴム工業から社名を変更しました。自動車（モビリティ）分野では、振動を制御する世界トップシェアの防振ゴムのほか、ゴム・樹脂ホースや、ウレタン製の制遮音品・内装品を製造。自動車部品の開発で培った技術を生かし、インフラ・住環境、エレクトロニクス、ヘルスケアの各分野でも事業を展開しています。世界20ヶ国以上に広がるグローバルネットワークを活用して、人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する“GlobalExcellentManufacturingCompany”を目指しています。
リリースに関するお問い合わせ先
住友理工株式会社 広報IR部
〒450-6316 名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋
tel 052-571-0259
e-mail product.info@jp.sumitomoriko.com
https://www.sumitomoriko.co.jp/