住友理工 新卒採用サイト

先輩社員

先輩社員
材料技術研究所 NV・H材料研究室 安井 薫 2011年入社

材料技術研究所 NV・H材料研究室 安井 薫 2011年入社

大学では材料に関わる研究を行ってきました。就職活動で住友理工の材料技術研究所を志望したのは、その専攻を活かした道に進みたいと考えたからです。現在は住宅などに使われる制震ダンパー向けの材料開発に取り組み、装置の高性能化に挑んでいます。


総合職でも、出産後もとの仕事に復帰できる。女性にとって長く働きやすい職場であることが、この会社を志望した理由のひとつです。

現在の業務内容は?

世界各地で地震による被害が続いており、さまざまな建築物への地震対策が急がれています。大きく長く揺れる地震や、何回も続く余震の振動を吸収する制震ダンパーの開発を通じて、人々の暮らしに安心を届けたい。私はそんな想いを胸に、製品のコア材料である「特殊粘弾性ゴム」のさらなる高性能化を目指し研究を重ねています。新しい配合技術の確立と建物応答のシミュレーションに使用する力学モデルの最適化を行いながら、地震に強い建物づくりへの貢献を目標に前進を続ける毎日です。

現在取り組んでいるチャレンジとは?

地震の運動エネルギーを熱エネルギーに変えることで、揺れを吸収する制震ダンパー。しかし減衰力を高めると、今度は繰り返す地震に対応するための耐久性が落ちてしまいます。その背反関係は、既存の材料を組み合わせるだけでは崩すことはできません。そこで私はさまざまな可能性を模索しながら、耐久性を損なわずに減衰力を高める原材料の改質に挑戦しています。量産化までには多くのハードルがありますが、狙った構造をつくることができたり、良い特性が出たときには技術者としてのやりがいを感じます。

就職活動時の軸を教えてください。

就職先を選ぶときには「人と関わる仕事であること」を大切にしていました。研究職は個人的な作業になりがちです。しかし大学の研究室で味わった、「みんなでアイデアを出し合いながら研究を進め、苦労と達成感を分かち合う喜び」が忘れられなかったのです。そんな会社選びの軸にフィットしたのが住友理工でした。ここには部署の枠に縛られない横のつながりがあり、皆で協力しながら仕事を進める風土があります。周りの先輩や仲間が積極的にフォローしてくれるため、ときに刺激し合い、ときに支え合いながら楽しく仕事に取り組むことができています。

入社の決め手は何でしたか?

修士1年生の時、インターンシップに参加したときの話です。女性社員のみなさんが「ここは福利厚生が整っていて、出産後も継続して働いている女性が多いですよ。」と教えてくれました。託児所も完備されていて、総合職の復職も当たり前だというのです。どれだけ意欲的に仕事に取り組めても、出産を機にキャリアを修正されてしまうのでは、将来のビジョンが描きにくくなってしまいます。女性でも長く仕事に打ち込める環境があること。それが入社を決めた大きな理由のひとつです。

入社後にギャップを感じることはありませんでしたか?

インターンシップなどを通じて、非常に親切な方が多くいる会社だと感じていました。その印象は入社後も変わらず、大きなギャップは感じていません。ただ、やはり社会人になると学生とは違うと感じることが多くあります。たとえば仕事には必ず納期があり、期日までに成果を出さないとお客さまにはもちろん、会社の仲間にも迷惑がかかります。そこで期日に間に合うようにスケジュールを組みますが、予定通りに進まず焦りやプレッシャーを感じることも。学生時代に自分のペースで研究を行っていたことに比べると、そうした責任の有無が大きな違いだと感じています。