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先輩社員

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防振技術統括部 第3技術部 中野 潤 2004年入社

防振技術統括部 第3技術部 中野 潤 2004年入社

自動車向け防振ゴムの設計を担当。2008年にはポーランド、その後ドイツに赴任し、新しい販路を開拓するべくセールスエンジニアとして奮闘しました。慣れない土地での慣れない仕事。苦労は大きかったですが、その分、得たものも大きかったです。今後さらにグローバル化が進む事業の中にあって、非常に貴重な経験ができたと感じています。


意外にも「日本流のビジネススタイル」が、欧州での新規マーケット開拓に役立ちました。

現在の業務内容は?

本社で自動車向け防振ゴムの設計を担当する私。主なお客さまはドイツの大手自動車メーカーで、現地スタッフと緊密に連携を取りながら本社で設計に取り組んでいます。ニューモデルに搭載される製品の受注活動から始めますので、お客さまの技術スタッフの方たちと「次はどのようなものをつくるか」という企画から関わることも多いです。また、当社の生産拠点はアジア、北中米、ヨーロッパと世界各地に点在するため、各地域の特色を考慮しながら生産性や品質にムラが出ないような設計を行うことが目下の課題です。

入社後、最もチャレンジングだった仕事とは?

欧州マーケットの新規開拓に単身挑んだ仕事です。ポーランドに渡ったものの、何から手をつければいいのか分からない状態でした。手探りながらも現地の関連メーカーを何十社と訪問するうちに見えてきたのは、ハイエンドカーに使われる高機能製品の分野でこそ当社の技術力が活きるということ。また、ドイツの自動車メーカーとの交渉にあたっては、日本で培ったビジネススタイルが役に立ちました。とにかく毎週ポーランドからドイツへ通い続け、懐に入り込むことに成功。現在の欧州展開の礎を築くことができたかな、と感じています。

海外赴任中に学んだことはありますか?

海外赴任中は、ポーランド人、フランス人、ドイツ人といった文化の違う人たちと一緒に仕事をしました。その際に痛感したのは文化の違いですね。日本でも欧州においても、期日までに要求スペックを満たした製品を納品するというプロセスはあります。しかし、欧州で我々の提案した仕様がお客さまの要求に満足しているのかどうか。また満足していない場合、何を求められているのか?「本当にいるのか、やっぱりいらないのか」の判断が難しいと感じました。異なる文化圏の人たちと働く上で重要なのは、お互いが何を考えているのかをしっかりと理解すること。私はそれを体験から学びました。

これから目指す会社の姿、組織の姿はありますか?

「グローバルでのモノづくり」が加速しています。本社で設計業務に携わっていても、世界中にある拠点とのコミュケーションなしでは仕事が進みません。これから肝となるのは、たとえ文化が違う仲間同士でも自然に仕事ができる組織づくりです。そういう組織を形づくることによって、世界中どこの工場で作っても、品質を落とさないモノづくりが可能になります。そのためには日本にいても世界中の人を身近に感じながら仕事ができる、風通しの良い環境を整えることが必要不可欠。そうすることで住友理工の持つ技術力が世界中に広がると思います。

海外生活での思い出を教えてください。

なんといっても海外旅行です。北海道に行く感じで、気軽に欧州各国に行けますからね。イタリア、スペイン、イギリスなどなど、行ける国はひと通り行きました。はじめは飛行機を使いメジャーな観光スポットめぐりをしていたのですが、慣れてくると車でぶらり海外へ、なんてことも増えました。とにかく欧州はどこに行っても景色が美しく、その景色を収めるために一眼レフを買いました。旅行を通じて現地の文化や人たちと触れ合うことで世界観が広がったので、非常に良い経験になったと思っています。