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先輩社員

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防振技術統括部 第1技術部 第11技術課 原 有美 2012年入社

防振技術統括部 第1技術部 第11技術課 原 有美 2012年入社

大学時代からF1観戦に行くほど自動車好き。現在は防振部品の開発に携わっています。物理の知識はゼロからのスタートでしたが、周囲の先輩にサポートされながら日々知識やスキルの習得に励んでいます。


「強度って?」と質問していた私。今では乗り心地のよさを追求し革新的な構造づくりに挑戦中。

現在の業務内容は?

小型自動車の乗り心地の良さや操縦安定性を追求するため、サスペンション部品の設計・開発に携わっています。具体的にはバネ特性や耐久性などのチューニングを行っています。まずは製品のモデルをエクセルや3D CADを使ってパソコン上で設計。その後、別の部署に試作製品の制作を依頼し、各種試験を実施します。ひとつの製品について何度も試作と解析を繰り返しながら、お客さまの希望に叶った製品に仕上げていきます。

住友理工に入社した決め手は?

大学では化学合成を専攻。遺伝子研究などを行っていたこともあり、就職活動当初は製薬業界を中心に検討していました。しかし一方で、自動車業界にも魅力を感じていました。大学時代からサーキット場で自ら運転したり、F1を観戦したりするなど大の自動車好き。幅広い業界を検討していく中で、若手社員が中心となって会社を盛り上げている当社の明るい雰囲気に魅力を感じました。また年齢の離れた社員同士も仲良く談笑している姿に「ここなら楽しく働くことができそう」と入社を決意しました。

入社後、苦労したことは?

「自動車が好き」という気持ちで入社したものの、学生時代に物理を学んでいなかったため、1年目は苦労しました。OJTによる指導の下、仕事の進め方からソフトの操作方法まで一つひとつ学んでいきました。同じチームには年齢が近い先輩も多く、何でも聞きやすい環境です。最初の頃は「強度とは何か?」といった物理の基礎中の基礎の質問についても丁寧に応えてくれました。試行錯誤しながら実際にモデルを制作することで、専門的な知識とスキルの両方を納得しながら身につけることができました。

仕事のやりがいは?

専門的な知識を習得するにつれ、物理の原理と自動車の乗り心地などがどのように関係するかが見えてきて、追求していくことに楽しさを覚えるようになりました。一部の部品を変えて試乗してみると、製品を変えた部分が性能に跳ね返ってくるのが分かります。期待通りの性能が発揮されればハンドルを目いっぱい回しても安定していたり、障害物に乗り上げても振動を吸収してくれたりします。こうしたテストを繰り返しながら、納得のいく製品が完成したときには大きなやりがいを感じます。

どんな製品をつくりたいですか?

今は現状の製品にマイナーチェンジをすることが多いですが、いずれは新しいアイデアでこれまでにない構造の部品を一から開発したいです。今ある構造では、叶えられる乗り心地にも限界があります。目標はより振動が少なく、障害物に乗り上げたときにも衝撃を緩和できるような部品です。そのためには、サスペンションだけでなく、エンジンやボデーなどほかの部品とのバランスも考慮しなければなりません。サスペンションの知識を深堀りしつつ、自動車全体に関する幅広い知識を身につけていきたいです。